2018-05-23

2018年度入社の新人のご挨拶 〜 作部編

 初めまして!
 私、ネットワークデザイン部・新人の山田でございます。

 気づけは、GWも終わり、もう夏かぁ〜といった季節になってまいりました(先週は本当に暑かったですね)。
 2018年度入社の我々3人も、そろそろ社会人に慣れた…かな?  ぐらいの頃かと思います。
 そこで、この二ヶ月弱を振り返りつつ、簡単に自己紹介をお願いしました(しれっと私も紛れ込みました)。
 
 簡単に・・・なんて言いましたが、
 原稿をお願いした私がびっくりするぐらい、出来上がった文章は気合いの入ったもので、それぞれのカラーが前面に出た、大変噛み応えのある内容なってます。
 全3回ですが、よろしければ、ぜひとも最後までお付き合いください!

 トップバッターは今年入社の紅一点・作部さんです。
 いつも飄々としている彼女の内にある熱い思いを、最後まで楽しみください!




モレーンのブログ「天下御免」をご覧の皆様、はじめまして!
今年の春にモレーンに入社しました、東京営業部の作部(サクベ)と申します(*´`*)
今日は、ブログで自己紹介をさせて頂ける!ということで、
私のお話にお付き合い下さい。

▼作部ってどんな人?

生まれは京都、育ちは東京の22歳です。
趣味は、お酒を飲むこと・考察すること・表現すること(特に文章)で、
特技はかな入力、好きな食べ物は麺類(特に天下一品)です。

大学では、課外活動は学園祭の運営を頑張っていました。
この話をするとよく、
「学園祭って年に一度でしょ?学園祭がない時期は何してるの?」というお声を頂きます。
確かに、学園祭運営って、本番以外は活動がわかりづらいですよね。笑

学校によって違いがあるとは思うのですが、
私の答えは、「365日ほぼ毎日、朝から晩まで学園祭実行委員してました!」

というのも、私の所は、
2日間で来場者約18万人(体感はスクランブル交差点の中みたいです。)
・企画数約450(多くの早大生にとって、この日は気持ちを懸けた特別な日なんです。)
・予算規模3000万(運営が0から集めます。)
という規模のものだったのです。

ゆえに、「その年の学園祭の完全撤収のその瞬間から次の年の学園祭が始まっている」
なんていう風にサークルの中では言われていました。
そんな訳で、もちろん忙しさに多少の波はありますが、
1年間ずっと学園祭のことを考える日々を送ってました。

その中でも、
最初の2年は企画を打つ部署にいて、
最後の1年は運営スタッフ全体600人の総務・人事を担う部署にいました。

ちなみに学部は法学部で、
「法学部って響き、なんかカッコいい」という不純な動機で入学したので、
入ってから勉強についていくのに必死でした

そんな私を表すキーワードは「嘘がつけない」「感情が出やすい」です。
先日も会社の同期に、「作部はわかりやすい」と言われて、驚きました。
そういえば、同じようなことを学生時代も何度か周りに言われたりして。
なので、本当に感情が出やすいタイプなのだろうな、としみじみします。笑

今日は、そんな私のこれまでと、入社からの1か月をお話しします。


▼~私がモレーンを選んだ理由~「言葉を信じていいですか」

私の就活は、「自ら傷を負いに行った一年」でした。
それは、前述のように私が嘘をつけなくて、したたかになれなかったからです。


「自分が患者だから、医療現場の向上に繋がると納得出来ない製品は売りたくないです。」
「自分の信念通して落とされるなら、それでいいと思っています。」


「まぁ学生にそれ言われたら落とすわな」と言った内容のことを
正直に言って落ち続けました。


自分ばかだなぁとは、思っていたのですが。

「どこかで妥協して折り合いをつけること」よりも
「自分をきちんと肯定して今を生きること」を大事にしたかったのです。

ただ、現実でその綺麗事を貫くのは易いことではなく。

売り手市場の今の世の中では、大方の学生が6月には進路を決めます。
でも、6月を過ぎても、私は全然先に進めなくて。

でも、自分の信念だからこそ、この綺麗事を絶対に手放したくなかったのです。
放したら、それは自分を諦めることになるから。
だけど、時間はどんどん過ぎて、切れるカードはどんどん減って。
7月の初め、悟りました。



「もう全部終わりにしたい。」「もう全部終わりにしよう。」




終わりにしてどうするかは知らないけど、もう心が限界で。

「世界中が敵になっても、私だけは私のこと絶対に肯定する。」
「でも、大学にいつまでもいる訳にいかない。どうしよう。」


毎日病んで、体を壊して、面接で大人が怖くて。
モレーンに出会ったのは、そんなときでした。


説明会に行き、面接が進む頃には、季節はもう真夏。
街でスーツの就活生を見かける、なんてこともなくなり。
選考が進むにつれ私の心はどんどん弱気になりました。


「どんなに進んでも、またダメになるかもしれない。」と。
「この会社で働きたい!」という希望を強く持ちたいけれど、
「どうせダメだよ」という不安が優ってしまう。


そうしているうちに、最終面接の日が来ました。


「結果が駄目でも、せめてもの記念に、好物の天下一品でも食べて帰ろう
私は、疲れた時には絶対天下一品のこってりを食べることにしているのです。
粘度とカロリーが異常なあのらーめんを食べれば、
嫌なこと全部吹っ切れる気がして。(純粋に美味しいのもありますが。笑)
足取り重く、東中野の駅の階段を降りたのを今でも覚えています。



















「君の考えは、それでいいと思うよ」














驚きました。社長と副社長のその言葉に。
そう言われることが初めてだったからです。
と同時に、少し怖くなりました。
どんな意図があるのだろう?きちんと伝わったのだろうか?話を合わせられている?


「ありがとうございます。」
あの時の私は、
頑張って笑顔を作りながら、
不安げに、目の前にいる二人のことを、見ていたことだと思います。


ただ、話をしているうちに、その不安は少しずつ消えていきました。


2人は純粋に思っていることをただ言葉に落とされているように見えたからです。
目の前にいる私を
「世間知らずの学生が」とか、「22歳の小娘が」と見ているのではなく、
1人の人間としてまっすぐ見て下さっているように思えました。







だから、言葉を信じようと思いました。信じてみたいと思いました。










「何が良い選択だったか」と言うのは、その時々の結果論でしかないけど。
22歳の私は、人生何度やり直しても、
ファーストキャリアにはモレーンを選ぶと思います。


3週間の製品研修

さて、そんなこんなでモレーンに入社するに至った訳なのですが。

「モレーンって、入社から1か月何をするの?」と思われる方も多いと思うので、
ここまでの一か月について、ここではお話ししようかなと思います!

端的に言うと(あっ、2018年度入社の場合は、ですけど!)
「最初の3週間で会社や製品のことを学び、最後の一週間で成果発表をする」
といった感じです。

成果発表については、書きたいことが多々あるので
今は最初の3週間で一番印象に残ったことについて書きます。

それは、モレーンの倉庫に見学に行ったことです!!

実際にリフトに乗って物が動く様子・物が出ていく様子が新鮮で。
倉庫の棚に何箱も鎮座している製品たち。
そして、もうじき現場へと旅立とうとしている製品たち。
「ああああ、この子たちが、私がこれから営業で一緒に頑張っていく子たちなのね!」と
「これから一緒に頑張っていこうね、よろしくね!!」と
自社製品を抱きしめて愛でたい気持ちでいっぱいでした。

座学で学ぶことも大切だけど、
実際に製品にふれること・実際に現場に出ていく過程を知ることも
とても大事だなぁ!と思いました。
(と同時に逆も然りで、現場で最大限吸収するためには、事前に座学で最大限枠組みを知ることも大事だなって思いました!要はどっちも大事ですね!はい!)


いつかの未来で。
自分が営業として現場に伺わせて頂くことになる日が来たときも、
倉庫で感じたいろんな気持ちや見た景色を何度も思い出して、
にやにやしながら仕事を頑張っていきたいなって思います!



そして、倉庫のことを私がとても好きになった理由がもう一つあります。
それは、倉庫周辺のエリアのご飯が美味しかったのです。
特に、倉庫の横にある中華屋さんの醤油らーめん。焦がしネギの甘さが沁みます。
ちなみに、このお店には、「チキンチャーハン」という料理があります。
チャーハンに大きなから揚げが載ったそれは、このお店一番の名物とのことなのですが
隣のお兄さんが食べられていたそれはまさに
「ボリュームのビジュアルがフォトジェニックでマウンテン….」という感じでした。

まだ今の私には到底食べ切れる気がしないので、
いつか食べ切れる位に成長していきたいと思いました!
めざせ!「チキンチャーハンをぺろりと食べ切る先輩」です。笑
                                    
そして、成長と言えば。
最後に、この一か月で私が一番悩んだ一週間のお話を。
そうです。「成果発表」についてお話しさせて下さい。


▼成果発表


いきなりですが、「伝える」という行為はシンプルがゆえに難しい行為です。
(その難しさゆえに美しいとは思っているのですけど。)


仮に、ABの2人の人間がいるとします。


ABに何かを「伝える」とします。
Aは自分の選びたい言葉を選んで、「私はきちんと伝えたぞ」と思っています。
でも、Bは「Aの言っていること、よくわかんなかったなぁ」と思っています。
あるいは、Aの意図していないように言葉が聴こえて、なんだかむかついているとします。

なぜ、人は言葉を人に「伝える」のでしょうか。
それは、「言葉を伝えること・伝わることで相手を動かしたいから。」だと私は思うのです。
だからこそ、「相手に伝わるように伝えないと意味がない。」

これが学園祭運営の3年間を通して、私が感じたことでした。
そして、そう頭では分かっていても、私はこのことに一週間苦しむことになります。


成果発表のお題は「自分がICRだったら、ICTにどんな製品を提案するか。」
架空の病院のいくつかの条件や背景を提示された中で、
私たちはどの製品を提案するか決めます。
私が苦しんだのは、「製品の提案の魅せ方」です。

「実際の現場の方々って、どんな方たちなんだろう。」
「私はこれが製品のポイントだと思うけれど、この魅せ方で伝わるんだろうか….

相手を知らないこと、
そしてそれゆえに相手にどう伝わるかわからないことが怖かったのです。
また、自分の成果物に対して、
「悪くはないけど、良くもない」という感想を持っていること自体も辛かったです。
先輩方に随時フィードバックを貰って、ようやく前を向くことが出来る。
そんな一週間でした。

「どうなるかわからないけど、想いを込めた20分間にしよう。」
「やるだけやって、意味のある失敗にしよう。」
「色々求めて中途半端になるくらいなら、基本を大事にしよう。」

そんな気持ちで実際の発表を終えました。
終えて一番に出てきた感想は、「うーん….」といった気持ちでした。

「結果のクオリティ以前に、自分の成果物に対する肯定感の低さが発表でも出てしまった。」
「自分の伝えたいことに必死で、相手を見る余裕がなかった。」
「質問を受けた際に、相手の話を落ち着いて傾聴する姿勢がなかった。」

特に三点目は致命的でした。
なぜなら、これを実際の現場で置き換えるならば。
「わざわざ現場に赴かせて貰って」「時間を20分も頂いて」「私は何をしにきている?」
向き合っているふりして、何も向き合えていないな、私。なんて。

ここまでこう書いていると、ずいぶん自信喪失で落ち込んでいるように見えますが。
でも実は、今はそんなに落ち込んでいないんです。本当に。
(終わった直後は目が虚空を眺めていましたが。)

むしろ、ここまでに話した話は、全部。


実際に一週間私が自分でもがきながら、
先輩に敲いてもらいながら、見てもらいながら、
一緒に創り上げた上で見えた景色で。教訓で。反省で。

終わったばかりのときは茫然としていたけれど、今では大切な財産だなと思ってます。
だからこそ、大事にしたいです。
自分でもがいて悩んで考えて手にしたものって、鮮烈だから。

これからも、たくさんもがいて悩んで空回りして、失敗や悩みを財産にしていきたいです。
その財産で以て、医療の世界に携わる皆さんに向き合っていきたいです。
そう思っています。


▼最後に。
伝えたいこと・思っていたことを書いていたら、少し長くなってしまいました。

こんなに長いのに、ここまで読んで下さって、ありがとうございます。
読むことを選んでくれた、その気持ちが、私はとても嬉しいです。

「まだ書くの?」なんて言われてしまいそうなので、
それでは最後にひとつだけ。笑

私のこのブログを読んで下さっている、医療業界・モレーンに携わる皆様へ。

はじめまして、新入社員の作部です。
いきなりですが、私はまだ、皆さんのことを詳しく知りません。
皆さんがどんな毎日を生きていて、どんなことを考えていて、
どんなものに喜んで、どんなものに悩むのか。
いまはまだ、わかりません。

でも、自分がよく病院にお世話になった日々を生きたからこそ、
医療の現場の向上に繋がるように、皆さんと向き合っていきたいのです。

どうかこれから。
ゆっくり時間をかけて、皆様のことを教えて頂ければ、
そして、私のことを知って頂ければ、幸いです。

皆さんにお会いできる日を楽しみに、
私、これからも頑張ります!
それではまた!失礼します!


東京営業部 作部