皆さん、こんちには。
ネットワークデザイン部の高橋でございます。
今回のブログでは半期に読んだ本をご紹介したいと思います。
下半期に読んだ本一覧
- 「君たちはどう生きるか」著者:吉野源三郎
- 「沈黙」著者:遠藤周作
- 「わたしが・棄てた・女」著者:遠藤周作
- 「海と毒薬」著者:遠藤周作
- 「悲しみの歌」著者:遠藤周作
- 「深い河」著者:遠藤周作
- 「働かないアリに意義がある」著者:長谷川英祐
もっと早く出会いたかった。
タイトル「君たちはどう生きるか」
著者:吉野源三郎
出版社:岩波文庫
構成についてWikipediaより引用
旧制中学二年(15歳)の主人公である本田潤一ことコペル君は、学業優秀でスポーツも卒なくこなし、いたずらが過ぎるために級長にこそなれないが人望はないではない。
父親は(亡くなるまで)銀行の重役で、家には女中が1人いる。同級生には実業家や大学教授、医者の息子が多く、クラスの話題はスキー場や映画館、銀座や避暑地にも及ぶ。
コペル君は友人たちと学校生活を送るなかで、さまざまな出来事を経験し、観察する。
各章のあとに続いて、その日の話を聞いた叔父さんがコペル君に書いたノートという体裁で、「ものの見方」や社会の「構造」、「関係性」といったテーマが語られる、という構成になっている。
引用元:Wikipediaより引用「君たちはどう生きるか:構成」
読み終えた直後に浮かんだ感想は「もっと早くこの本に出会いたかった」という気持でした。いつか息子にこの本を手渡そうと決めそんな本です。
年配の方でも思い直させられる部分もあるかもしれません、機会があれば是非読んでみてください。
私の感想よりもAmazonの書籍レビューが大変参考になりますのでこちらも覗いてみてください(笑)
Amazonレビューはこちら:Amazon君たちはどう生きるかレビューページ
遠藤周作祭り!! 「沈黙」からスタート
後はご覧とおり、下半期は遠藤周作祭りです。
遠藤周作氏を読むきっかけとなったのは、富澤リーダーからの紹介でした。 - 「沈黙」 -
Amazonの内容紹介より引用
島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。
神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。
引用元:Amazonより引用「沈黙:内容紹介」
マーティン・スコセッシ監督による映画「沈黙 - サイレンス -」が来年の2017年1月21日公開となり再度注目されている小説です。
「沈黙」は小説の中でも重い作品の部類だと紹介されていますが、確かに重い…
重いけど、ツッコミを入れたくなってしまう場面があり…自分の感性が変わっているのか…色んな書評を読んでも自分が笑ってしまった場面に触れる人はおらず、改めて自分は変わって人間だと実感。
「沈黙」を皮切りにモレーンでも三本の指に入る!?読書家の川口役員より「わたしが・棄てた・女」「海と毒薬」を教えていただき気づけは遠藤周作ワールドに溺れ「海と毒薬」の続編にあたる「悲しみの歌」、「深い河」を手にするようになっていました。
どの作品もよく考えさせられる内容の本でした。
しかし、どれもストーリーが良く出来ており色んな感情や考えに頭がもたげてくる頃に、わざと笑わせようとさせるようなセリフが飛び出したりするので困惑したのも事実。
深い河:モヤモヤがスッキリした
深い河に最後に記載されている 佐伯彰一さんによる「ふしぎな類縁」という感想のページがある。
この中にモヤモヤをスッキリさせるヒントが書かれていた。
開巻冒頭、いきなり「やき芋ォ、やき芋、ほかほかのやき芋ォ」と出てきたのには、びっくりした。
『深い河』といわば重々しく厳粛に構えた長篇小説の幕開きとしては、なんという入り方、切り出し方だろうと、生来のいたずら好きをかねて承知している人間としても、いささかたじろがずにいられなかった。
「おーい、遠藤さん、これは一寸やり過ぎじゃないの」と声をかけたいような気さえしたものだ。
引用元:深い河 遠藤周作(P352 - P353)
自分が違和感を感じた部分は、遠藤周作さんのいたずた好きがこうじた表現だったのかと。
遠藤周作さんならではの、いたずら心を堪能しながら読み進めることも楽しみかたの一つかもしれませんね。
働きアリは、実は働いていない!?
最後にご紹介するのは、こちら。
タイトル「働かないアリに意義がある」
著者:進化生物学者 長谷川英祐
出版社:中経の文庫
皆さん、働きアリのうち実は働いているのは3割で残りの7割は働かないってご存知ですか?
著者である進化生物学者 長谷川英さんの研究によると、巣の中の7割ほどの働きアリが「何もしていない」ことが実証されたと記述されています。
働かない働きアリはずーっと働かないワケではなく、普段せっせと働いているアリが疲れて動けなくなったら、さぼっていた働かない働きアリたちが突然働きだすことがわかりました。
反応閾値 = 仕事に対する腰の軽さの個体差
反応閾値をわかりやすく説明します。
人間でいうとキレイ好きな人とそうでない人がいて、部屋がどのくらい散らかると掃除を始めるかが個人によって違っています。
きれい好きな人は「汚れ」に対する反応閾値が低く、散らかっていても平気な人は反応閾値が高いということが言えます。
人間社会ではこれを「個性」にあたるのではないでしょうか。
このようにアリやハチといったムシの社会のしくみがわかる大変面白い内容の本です。
虫の社会から学ぶべきことも多いなぁと実感しています。
久保に本を紹介してみた
せっかくなので、こんなに興味深く面白い本は中々ありませんので、東京営業部 新人の久保に紹介してみました。
「兵隊アリって名前だけ?マジか!?」
「ハチって8の字ダンスで蜜源のある場所は量、方向を仲間に伝えるって…やばっ!!」
「虫で伝わるってことは…」
つづく